海上係留艇MYボートのドライブ整備ポイント
- 海上係留保管の場合は電蝕の目視確認
- ドライブオイル抜き出し時にオイルの色、状態を確認→オイルが乳化していればオイルシール又はOリング交換が必要。
- 海上係留保管の為、船底塗料をドライブに塗る場合は、油圧シリンダーのピストンロッドに塗料が付着しないよう注意する。オイルシール劣化の原因になります。
- 各部グリスアップ
- プロペラを脱き出し、釣糸を巻いていないか確認→オイル乳化の原因になる。
- 亜鉛交換
以上の作業を年に1、2回上架した時に遂行するだけで事前に大きな故障を回避する事ができます。
実際の作業に入ります。
1.ドライブオーバーホール前。
スイベルフォーク及び各部ハウジングは、塗装の剥離は見られるが各パーツ自体は問題なし。
2.アッパーケース抜き出し及び上フタ分解後、各部作動確認及び目視点検
3.中間ハウジング抜き出し後、各部作動確認及び目視点検
4.中間ハウジングからスイベルフォーク抜き出し後、各部作動確認及び目視点検し、オイルシール交換
5.ロワギャケースからベアリングハウジングを抜き出し後、ベアリングハウジングからプロペラシャフトを抜き出し、各部作動点検及び目視点検後、オイルシール交換
6.アッパーケースからピニオンシャフト及びシフトレバーサポートを抜き出し後、各部作動確認及び目視点検し、油面計交換
7.ギャ及びクラッチシャフト、コーンクラッチ分解後、クラッチ摺り合せ
8.シフトレバーサポート分解後、オイルシール交換
9.完成写真1
各部灯油にて洗浄後、組付け、サンディングの後塗装。各部作動確認及び目視点検し、異常がないかを確認。完成。
完成写真2
最初の写真と比較すれば外見も見違えるように綺麗になりました。
これで安心して出航することができます。
完成写真3
分解しての作業では、細部までメンテナンスすることができます。